フォントのタイプや種類について

意外と重要なフォントのタイプについて

普段テレビや映画、メールの文字を打っていても、フォントをあまり気にしない人も多いでしょう。
しかし、内容や対象物によってフォントを変えるだけでかなり印象が変わります。
恐怖番組では怖そうな文字を、かわいらしい動物の時はかわいらしい文字を、歴史的なかたい内容の時はそれに合った文字を使うことで、画面の印象から内容の説得力まで変わってくるでしょう。
最低限、どのような場合にどのフォントを使ったらいいかは知っておきたいところですが、いまや選びきれないほどのフォントが数多く出ています。
こちらではおおまかなフォントのタイプや種類についてご紹介しています。

意外と重要なフォントのタイプについて



フォントの分類について

フォントのタイプについて
フォントは様々な要素で分類することができますが、基本的な3つの分類についてご紹介しましょう。

1 収録文字による分類
2 フォントのデータ形式による分類
3 書体のデザインによる分類


1収録文字による分類


フォントデータに収録されている文字による分類として、日本国内で利用される最も一般的なものが和文フォント(日本語フォント)です。
これらは一般に、英数(半角)、英数、かなや記号などの非漢字、漢字(JIS規格の文字等)が一通り収録されたものを言います。
これに対し、日本語のひらがな、カタカナだけ収録されたものを、仮名フォントと呼びます。
漢字を含むフォントと仮名フォントを合体させて利用したり、仮名だけ作ることで多くのバリエーションが作られています。
その他、英数のみを収録した欧文フォント、数字だけを収録した数字フォントなど、外国語を表示するための外国語フォント、人名や異体字など、通常の日本語フォントに含まれない漢字ばかりを集めた外字フォントなどがあります。


2フォントのデータ形式による分類


フォントのデータ形式による分類としては、フォントのデータ形式で現状使用されているものをさらに大きく分けると、以下の4種類に分けられます。

アウトラインフォント ビットマップフォントが拡大するとぎざぎざなのに対し、
拡大縮小しても同じ品質が得られる滑らかなラインを表現できるフォントです。
  TrueType Apple社とMicrosoft社が開発したフォント形式で、
Windows3.1時代から長らく利用されている形式で、
最もフォントの種類が豊富に存在します。
OpenType Adobe社とMicrosoft社が開発したフォント形式で、WindowsとMacの両方で利用できます。
多くの文字や機能を収容でき、最近のOSのシステムフォントとしても採用されています。
PostScript Adobe社が開発したページ記述言語で、DTPソフトに使用されたり、
印刷プリンター用のフォントとして利用されたりもします。
ビットマップフォント 点の集合で表現されたフォントです。
小さい文字の場合容量が少なく済むので色んな機器のインターフェイスに利用されたりします。


しかしながら、現在の日本語の環境においては、TrueTypeかOpenTypeのいずれかであることが大半です。


3書体のデザインによる分類


書体のデザインによる分類には、特に規格がある訳ではありませんが、多くのメーカーではある程度分類分けがされています。
基本書体としては、明朝体、ゴシック体、丸ゴシック体、
ベーシック系書体は、完全なゴシック、丸ゴシックではないが、これらに近い書体、
筆書系書体は楷書、行書、教科書体といった基本筆書体と、
その他の隷書、草書、篆書(印相体)、古印体、勘亭流、江戸文字などの筆書体、
それ以外のものに分類されることが多いようです。
中には、ペン字、手書き、デザイン書体、ポップ系書体、デザイン書体などがあります。

C4ゴシック・ドゥNexusE GMAP相撲文字H あったか毛筆
NSK白州ぺン行草 味わい毛筆 デザイン毛筆

今日のフォントの利用状況に関して言えば、中小企業や個人がフォントに対して投資できる予算が決して多くはないこと、主要フォントベンダーは同じよ うな書体を開発販売する傾向にあることにより、シェアの高いところに一極集中し、業務利用および一般利用ともにほぼ特定のフォントメーカー、または特定のフォントが利用される傾向にあります。

中小のフォントメーカー、長年の歳月を掛けて制作された個人デザイナーによるプロフェッショナルフォントなども数多く存在しますが、販売や広告宣伝 の場が限られるため、一般にはどんなに魅力的なものや品質の高いものであってもこれらのフォントは販売・流通量が少ないのが現状です。

フォントを販売するには販売機会増加、積極的な広報活動、ユーザーが購入したくなるような製品および製品企画、開発コストの削減によるより購入し易い価格設定や利用し易いサービス提供、プロモーション活動などが必要です。

しかし、フォントの開発には時間とコストが莫大にかかる上、これらの業務やサービスを行うには、デザイナー個人、中小のメーカー、フォントを主力して扱わない企業にとっては予算の確保や利益の確保が難しいといったケースが多々あります。

そこでFANでは、より多くのフォント制作者に参加いただき、開発協力、開発環境の共有等による効率的な創作活動のための環境作り支援、販売支援、 製品の企画やコラボレーションによる新たなフォント展開、参加者によるフォント情報配信、ラインセンス業務のとりまとめ等、参加会員のフォントを開発・販売・普及させる為の活動を行います。

またフォントのようなデザイン系のコンテンツは、ロングテール型の商品に属することからも、インターネットによるフォント情報コンテンツの構築・配信とネットーワークによる販路の拡大を力を注ぐとともに、必要に応じて企業様のネット販売戦略、WEB戦略の支援も行います。

このような活動を通じ、フォント・アライアンス・ネットワークでは次世代のためのフォントの創造とフォント市場および業界の活性化に貢献できることを目指します。

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